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■ 原点は、ひとりの学生として迷い続けた日々

学生だった私は、就職活動の中で自分を見失い、
未来がまったく見えなくなっていました。
心が静かに崩れていくような日々が続き、
ついには心身の限界を超えて救急車で運ばれました。

ベッドの上で天井を見つめながら、
「自分には未来があるのだろうか」
そう問い続けるしかありませんでした。

涙さえ出ないほど、すべてが空っぽでした。

ですが、そこから再び歩き出すために必要だったのは、
特別な力ではなく、
行動すること。そして、その先で出会った“人の優しさ”でした。

支えてくれる人、話を聞いてくれる人、
「大丈夫だよ」とそっと背中を押してくれる人。
その出会いが、私を再び前へ進ませてくれました。

この経験が、私の人生を大きく変えました。

■「学生が未来を選べる社会」をつくるために起業した

私は強く思いました。
「もう二度と、自分のように孤独な思いをする学生を生みたくない」
「学生が自分らしい未来を選べる社会をつくりたい」と。

その思いから、ルーキーワークスを立ち上げました。

不安を抱える学生。
挑戦したいのに勇気が出ない学生。
努力しても評価されず、涙をこらえる学生。

その一人ひとりに、かつての自分が重なります。
だからこそ、心から思うのです。

「君は、本当はすごい力を持っている」 と。

■ 学生の成長に寄り添う「Rooky」と「RookyFree」

学生の数年間は、将来を大きく左右する大切な時間です。
しかし、多くの学生がその価値に気づかないまま、
「就活の時期になってから」慌てて自己分析や企業研究に取り組みます。

一方で、アルバイトを通じて社会を知り、
多様な世代の人と出会い、働く意味を学び、
インターンで自分の“やりたいこと”に触れ、
納得した就職活動へと進む学生は、明らかに一歩先を歩いています。

「学生のキャリアは、就活が始まる前から育てられるべきだ」 と。

しかし現実には、
社会経験が浅く、企業を見る軸が定まらず、
自分に合う環境を選びにくい学生がたくさんいます。

だからこそ立ち上げたのが Rooky です。

Rookyは、学生一人ひとりが
社会を知り、仕事を理解し、自分らしい未来を選ぶための
“第一歩のプラットフォーム”です。

アルバイトで社会を知り、
インターンで視野が開き、
就活で自分の道を選ぶ——
この一連の流れを、より豊かに、より確かなものにするために。

学生が自分の未来に迷うことなく、
胸を張って「これが私の選んだ道だ」と言えるように。

Rookyは、これからも学生のキャリアの入口に寄り添い、
挑戦と成長を支え続けていきます。

また、行動する学生にもっとチャンスを届けたいと考え、
売上の一部を学生に還元する
学生限定フリーペーパー 「RookyFree」 も立ち上げました。

■ Rooky を使った学生の “初出勤祝い” が教えてくれたこと

当社サービス「Rooky」を利用してくれた、
ある学生のアルバイト面談を担当したときのこと。

彼の“初出勤の日”を祝いたくて、私はバイト先へ行き、食事をしました。

私の顔を見るなり、
「今日から頑張ります、よいバイトを紹介していただき、
ありがとうございました!Rooky利用してよかったです!」

そう言ってくれた瞬間、胸が熱くなりました。

学生の“一歩”に寄り添えること。
その瞬間に立ち会えること。

これほどやりがいに思った仕事は、他にありません。
“学生の最初の一歩に寄り添えること”は、誇りであり、
同時に喜びそのものです。

■ 学生のために、地域・大学・企業がつながる未来へ

学生と関わる日常のなかで、私はひとつのアイデアを思いつきました

「学生だけに届く媒体はつくれないか?」
「売上の一部を学生へ還元できないか?」

こうして誕生したのが、学生限定フリーペーパー “RookyFree” です。

学生のチャンスにつながる情報をもっと届けたい。
地域・大学・企業・寮とつながり、
“学生が育つ街そのもの” をつくりたい。

そんな願いが、このサービスには込められています。

現在では、提携する学生寮に投函され、
今では大学・街・地域を巻き込む媒体へと成長しています。

私は確信しました。

学生はひとりでは育たない。
学生を取り巻く“社会全体”で育てていくものだ、と。

大学・企業・地域・学生寮と連携しながら、
学生が“社会につながる機会”をつくっていくこと。
それが私たちの大切な役目です。


■ ガクチカワークは、学生の“悔し涙”から生まれた

ガクチカワークの原点は、
1ヵ月間のインターンシップに全力で取り組んだ学生の言葉でした。

「またゼロからです…」

企業選考で落ちてしまい、肩を落としてそう呟いた彼の表情は、
今でも忘れられません。

その1ヵ月、
毎日レポートを書き、
遅くまで課題に取り組み、
誰より真剣に向き合っていたことを、私は知っています。

しかし、その努力は企業に届かない。
“ゼロ評価”になってしまう。

私は悔しくてたまりませんでした。
学生の努力が、“なかったこと”になる社会であってはいけない。

私は思いました。

「学生の頑張りを見える形で残し、企業が理解できる仕組みをつくろう」
「努力が評価され、次の一歩につながる世界をつくりたい」

こうして生まれたのが、ガクチカワークです。

インターンの取り組みをスコア化し、
勤怠、日報、評価、推薦などのデータをまとめ、
“学生の努力”と“企業の理解”が結びつく新しい採用の形。

ガクチカワークは、
学生の“悔し涙”から生まれたサービスです。


■ ともに働く学生インターン、そして社会へ羽ばたく姿

インターンとして働く学生とも、
共に悩み、共に笑い、食事をしながら夢を語り合ってきました。

「働くって、こんなに人と向き合えることなんですね」
そう言ってくれた学生がいます。

そんな学生と、一緒に”Rooky””RookyFree”を創り上げています。

彼らが社会へ羽ばたき、社会人となった彼らが
「また会社に遊びに来ました!」と訪ねてくれたとき、
胸が熱くなり、こみ上げるものがありました。

学生は、こんなにも強く、優しく、成長していく。

学生の人生のワンシーンに関われること。
これは何にも代えがたい喜びです。


■ いまでは大学の講師として、学生の前に立つように

かつては学生として迷っていた私が、
今では、大学からご依頼いただき、
ガイダンスやセミナーで学生の前に立つようになりました。
胸を張って未来を語れる自分になれたのは、

学生のために行動し続けた先で、
多くの人が協力してくれたからです。

私は決して一人でここまで来たわけではありません。
支えてくれたのは、学生であり、大学様であり、企業様であり、
地域の方々であり、仲間たちです。

そのすべての出会いに救われ、
今、ルーキーワークスがあります。

ありがたいことに創業から現在まで、約7,000名以上の学生と
関わることができました。私のかけがえのない財産です。

そして強く思うようになりました。

これからは私の失敗や経験などを届けて、一人でも多くの
学生のお役に立ちたいと


■ MISSION & VISION

私たちは掲げます。

MISSION
「学生が輝ける社会を、採用から創造する」

VISION
「すべての学生が、自分らしく輝ける未来を選べる社会へ」

生まれた場所も、環境も、履歴書も、
可能性を奪う理由にはならないと考えています。

挑戦できる扉は、
どんな学生にも開かれるように。

努力がちゃんと見つけられ、評価される社会であってほしい。

だから私たちは、学生の「今」に寄り添い、
努力の芽を見つけ、公平に挑戦の機会を届け、
大学様や企業様と協働し続けます。


■ 最後に —— 私が信じていること

学生は、可能性があり、未来を変える力を持っていると思います。
ただ、その力にまだ気づけていない学生も多くいます。

その力をそっと引き出してくれるのは、
大きな奇跡ではありません。

行動した先で出会う人。
思いを受け止めてくれる誰かの存在。
あたたかく差し出された手です。

私は、その手に救われました。
だから今度は、私たちが届けます。

学生の未来に、“輝く出会い”を。
その出会いが、一人の人生を変え、
やがて社会を変えていくと信じています。

ルーキーワークス株式会社
代表取締役 中川 高一